アリ大北ルート13日間ツアー|西チベット秘境と聖なる山・湖を巡る冒険

  • 聖なるカイラス山を巡礼し、マナサロワール湖を転湖し、世界の頂エベレストで絶景を体感。「一措再措」と称される絶美な湖群を巡り、チベット北部草原で野生動物との出会いを楽しみましょう。

    ラサを出発し、幻想的な青のヤムドク湖と壮大なカロラ氷河を経由してシガツェへ。さらにエベレストベースキャンプを目指し、神の山カイラスや聖なるマナサロワール湖を巡り、チベット北部の無人地帯を横断。セーリンツォ湖などの湖の絶景に酔いしれ、最後にナムツォを経由してラサへ戻ります。


  • Day 1

    到着 – ラサ

    車で約1時間(60km)、標高3600m

    本日、日光の都・ラサへご到着です。チベットのガイドが伝統的な白いスカーフ「カタ(Khatag)」をお渡しし、心からの歓迎を表します。市内への移動中には、ラサ川大橋を通過しながら、まるで別世界のような風景が少しずつ広がっていきます。透き通るような青空、紺碧の川、風にたなびく祈祷旗(タルチョ)──これまでとはまったく異なる光景が目の前に現れます。かねてより憧れていた聖地・ラサへようこそ。ホテルにチェックイン後は、高地環境に慣れるためにゆっくりとお休みください。

    ラサは中国チベット自治区の首都であり、政治・経済・文化の中心地です。古くからチベット仏教の聖地として知られ、歴史的遺産、宗教文化、雄大な自然景観が調和する、神秘に満ちた都市です。

    地理位置
    ラサ市は中国南西部、チベット自治区の南東部に位置し、ヤルンツァンポ川(ブラフマプトラ川)の支流であるラサ川の上流にあります。平均標高はおよそ3,650メートルで、世界でもっとも標高の高い都市の一つです。

    歴史と文化
    ラサは美しい景色、悠久の歴史、独特の風習、濃厚な宗教的雰囲気で知られています。「中国優秀観光都市」「ヨーロッパ人観光客に最も人気の都市」「全国文明都市」「中国で最も安心できる都市」「中国の魅力的な都市トップ200」「世界の魅力都市200選」「2018年 中国観光人気都市100選」など、多くの称号を受けています。

    観光スポット
    ラサには数多くの歴史遺跡があります。中でもポタラ宮、ジョカン寺(大昭寺)、ノルブリンカはユネスコ世界文化遺産に登録されています。その他にも、デプン寺、セラ寺、ラモチェ寺、宗角禄康公園、チベット王陵、チュプ寺、ラサ大モスク、曲貢遺跡、チベット博物館、薬王山、直貢噶舉派の寺院群などが訪れる価値のある名所です。ショッピングエリアでは、バルコル街(八廓街)、ユートゥル路歩行街、ラサ百貨大楼が人気です。

    グルメ体験(ラサの味)
    ラサに来たら、まずはチベット麺と**甘いお茶(スイートティー)**で、地元の朝を体験してみましょう。街を歩けば、**リャンフェン(冷麺)**の屋台があちこちにあり、太麺・細麺、白色・黄色などさまざまなバリエーションが楽しめます。ニンニクや唐辛子などの調味料を添えれば、立派な一品に。

    朝早く、多くのチベット人はバター茶(バターティー)も愛飲します。お茶、バター、塩を煮込んだ独特の飲み物で、ほんのり甘じょっぱく、空腹感を和らげ、身体を温めてくれます。そして、チベットの主食のひとつがツァンパ。炒った大麦粉にバター茶を加えて練ったもので、青蔵高原では欠かせない栄養源です。青稞(チベット大麦)は、高地でも育つ強い作物で、チベットの食文化の基盤となっています。

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  • Day 2

    ポタラ宮殿-ジョカン寺(大昭寺)-バルコル街-ホテル

    移動+観光+食事:所要約9時間、距離約100km、標高3650m

    ポタラ宮(布達拉宮)
    ポタラ宮は中国チベット自治区の首都ラサの市街地北西、マルポリ(紅山)にそびえ立つ壮麗な宮殿複合建築です。7世紀、吐蕃王朝の王・ソンツェン・ガンポが、ネパールのブリクティ姫と唐の文成公主を迎えるために最初の建設を行いました。

    17世紀に大規模な再建が行われて以来、ポタラ宮は歴代のダライ・ラマが冬の宮殿として使用する宗教と政治の中心地となりました。世界で最も標高が高く、規模も最大級の宮殿建築として知られ、チベット文化を象徴する代表的建築物のひとつです。

    建築様式はチベット・唐・ネパール・インドの各地の影響を融合しており、チベット仏教の精神的象徴であり歴史的文化遺産でもあります。現在の構成は、政務のための白宮と、宗教儀式の中心となる紅宮の二部からなっています。

    宮殿内部には現在も約80人の僧侶が生活しており、巡礼や見学の際には、殿内で掃除をしたり静かに読経したりする僧侶の姿を目にします。「宝物が並ぶ博物館」といったイメージとは異なり、ポタラ宮はまさに巨大な生きた寺院であり、仏像、経典、仏塔(高僧の遺骨を納めるストゥーパ)などが多数安置されています。

    巡礼者の多くはチベット人で、念仏を唱えたり、数珠を指で繰ったり、マニ車を回しながら「身・口・意(三業)」の祈りの所作を続け、手や額、体を用いて布幡・扉・仏像前の床に触れて信仰の証を示します。

    ジョカン寺(大昭寺)
    **ジョカン寺(大昭寺)**はチベットのみならず、チベット仏教全体において極めて重要な寺院の一つであり、国際的にも高い評価を受けています。

    チベット仏教の精神的中心地
    大昭寺はチベット仏教の精神的中枢・象徴とされており、ソンツェン・ガンポ王の時代に建てられました。仏教がチベットに伝来し発展する象徴的な存在であり、ラサにおける最も神聖な寺院です。

    仏法の学びと修行の場
    大昭寺はチベット仏教の学院のひとつであり、仏教経典や教義、修行法などが伝授される場として機能しています。ここでは、僧侶たちが日々の学びや儀式、宗教活動に取り組んでいます。

    信仰と巡礼の地
    この寺院には、無数の巡礼者と信者が訪れます。仏陀や菩薩に香を捧げ、祈願し、礼拝・読経を行い、心の平安・智慧・加護を求めます。
    1994年にはユネスコの世界文化遺産に登録され、芸術的・宗教的な価値が国際的に評価されました。

    パルコル通り(八廓街)
    パルコル通り(バルコル/八廓街)は、ラサ旧市街の中心を巡る巡礼路であり、宗教と市民生活が見事に融合したラサの文化的・精神的な象徴です。ジョカン寺を中心にぐるりと囲むように広がっており、チベット各地からの巡礼者と地元の商人たちで常に賑わっています。

    この通りを歩くと、まるで時空を超えた神秘的な世界に足を踏み入れたかのような感覚を覚えます。ここは単なる市場ではなく、チベット文化と信仰の生きた舞台でもあるのです。

    ショッピング天国
    パルコル通りには数多くの店舗が並び、仏教法具・伝統衣装・手工芸品などが販売されています。精巧なタンカ(仏画)や手作りの銅器・アクセサリー・装飾品などが揃い、文化愛好家や旅の記念品を探す方にはまさに理想の場所です。

    グルメ体験
    ここではチベット料理も堪能できます。バター茶、チベット蒸しパン、青麦酒など、香り豊かなチベットのローカルフードをぜひ味わってみてください。

    文化的体験の場
    バルコル通りは商業の場であると同時に、チベット仏教文化の展示空間でもあります。古い寺院や神々が祀られた祠、伝統的な建築が並び、チベットの宗教的雰囲気と文化の深みを直に感じることができます。

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  • Day 3

    ヤムドク湖-カロラ氷河-シガツェのホテル

    移動+観光+食事:所要約10時間、距離約370km、標高4980m~3800m

    羊卓雍措(ヤムドク湖)
    チベット語で「天の白鳥の湖」を意味する**羊卓雍措(ヤムドク湖)**は、チベット三大聖湖の一つであり、チベット最大の淡水湖でもあります。湖には十数の小島が点在し、透き通るような青い湖水と雄大な山々が織りなす風景は、まるで一枚の絵画のような美しさです。

    ヤムドク湖は高地の堰き止め湖で、数千万年前、氷河の土砂崩れによって河川がせき止められたことで形成されました。湖の形は非常に不規則で、分岐が多く、湖岸線も入り組んでいます。周辺にはコンムツォ、チェンツォ、ギュツォと呼ばれる3つの小湖が付随しています。

    かつては流出型の湖で、これらの湖と一体化し、モチュ川を通じてヤルンツァンポ川(ブラマプトラ川)へ流れ出ていました。しかしその後、湖の水位が下がり、内陸湖となって複数の小湖に分かれ、湖面の標高差はわずか6.5メートルほどになりました。

    湖水は鏡のように美しく、湖畔には豊かな草原が広がり、チベット高原の肥沃な放牧地として知られています。地元のチベット人たちは、民謡の中でヤムドク湖をこのように讃えています:

    「天にある仙境、地にあるヤムドク。天の星々、湖畔の牛と羊。」

    冬になると湖は完全に凍結し、純白の衣をまとった乙女のように、ヒマラヤの懐に静かに横たわります。春の終わりから初夏にかけては、牧人たちが牛や羊を小島へ船で運び、動物たちは草をのんびりと食みます。夏になると湖畔の草が豊かに茂り、まさに放牧に最適な季節となります。そして冬の始まりとともに、牧人たちは再び湖岸へと戻ってきます。

    さらにヤムドク湖は、天然の魚の宝庫としても有名です。湖内にはプランクトンが豊富で、魚の餌も豊か。夏になると魚群が深いところから浅瀬に移動して産卵や採餌を行い、素手でも捕まえられるほどの密度になります。チベット人の多くは仏教の影響で魚を食べない習慣があるため、ここはまさに魚たちの楽園です。

    特に「高原裸鯉(はだかごい)」が豊富で、その身は柔らかくてとても美味しいと評判です。湖における魚類の総量は8億キログラム以上と推定され、「チベットの魚庫」とも称されています。

    カラ氷河(カロラ氷河)
    カラ氷河は、チベット南部のロカ県とギャンツェ県の境界に位置し、ギャンツェの町からおよそ71kmの距離にあります。チベット三大大陸型氷河のひとつであり、年楚川の東の源流をなす氷河です。近くにはヤムドク湖もあり、氷舌の下に広がる絶景は特に有名です。

    大陸型氷河として、カラ氷河はその巨大な氷舌、青く透き通った氷湖、そしてそれを取り囲む雪山とのコントラストにより、まさに自然が生んだ壮大な芸術作品のような景観を誇ります。訪れる観光客は、氷河の迫力と神秘に心を奪われます。

    ただし、この地域は標高が非常に高く、訪れる際には高山病への備えが必要です。十分な防寒・健康管理の準備を整えておくことをおすすめします。また、天候の変化により観光可能時間が影響されることもあるため、出発前に最新の気象情報や開放状況を確認することが重要です。

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  • Day 4

    シガツェ-エベレスト・ベースキャンプ

    移動+観光+食事:所要約10時間、距離約350km、標高3800〜5200m

    エベレスト(チョモランマ):世界の屋根、夢と冒険の聖地
    広大な地球上において、ひときわ天にそびえる壮大な山があります。それが、「世界の屋根」として知られるエベレスト(チョモランマ)です。
    標高8,848.86メートル(雪面)、**8,844.43メートル(岩面)**を誇るこの山は、地球上で最も高い場所であり、探検家や登山家にとっての聖地とも言える存在です。

    エベレストの魅力はその高さだけでなく、険しい地形や過酷な気候、そして神秘的な雰囲気にあります。山頂は一年中雪に覆われ、巨大な氷河とともに氷の王国を形作っています。太陽の光に照らされると、雪山はまるで天と地のあいだに浮かぶダイヤモンドのようにきらめきます。夜になると、星々の光と相まって幻想的な風景が広がり、息を呑むような美しさを見せてくれます。

    しかし、エベレスト登頂の道のりは容易ではありません。猛烈な寒風、雪嵐、酸素の薄さといった厳しい自然条件が、登山者の体力と精神力に試練を与えます。それでも、多くの挑戦者たちは、その頂きを目指して前に進みます。彼らは信念と努力によって、一歩ずつ山頂に近づき、ついに人生最高の栄光と誇りを手に入れるのです。

    エベレストはただの山ではありません。人間の限界を超え、夢を実現する勇気と意志の象徴でもあります。

    「チョモランマ(珠穆朗瑪)」というチベット語は、「大地の母」という意味を持ちます。この山はヒマラヤ山脈の主峰であり、中国とネパールの国境に位置しています。冬の強風や吹雪が頻繁に吹き荒れる一方、ここには貴重な動植物が生息する独特なエコシステムも存在します。しかし、地球温暖化、氷河の後退、人間の活動などによって、自然環境は今、大きな課題に直面しています。

    旅行者の多くは、**エベレスト・ベースキャンプ(EBC)を訪れ、山の壮大な姿を間近で見ようとします。日の出直後や日没前の2時間が、「日照金山(日の光に照らされた黄金の山)」**と呼ばれる最高の撮影タイミングとされています。

    ある旅行者はこう語りました:

    「標高8848メートルのエベレストのふもとで、深夜2時、マイナス5度の中で星空を見上げた。その瞬間の感動は、どんな写真でも表せない。人生で最もロマンチックな体験だった。」

    その神秘的な光景を目の当たりにしたとき、言葉を超えた感動が心に宿ります。エベレストは、自然への畏敬の念と、人生の新たな目標を思い出させてくれる場所なのです。

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  • Day 5

    エベレスト山-ギャウラ峠-サガ

    移動+観光+食事:所要約10時間、距離約310km、標高5200〜4300m

    ガウラ峠(加烏拉峠):5つの8000メートル級ヒマラヤ山脈を一望できる世界唯一の展望スポット
    ガウラ峠(加烏拉峠)は、標高5,210メートルの高地に位置し、チベット・定日県からエベレスト・ベースキャンプへ向かう途中にある重要な峠道です。ここはなんと、世界で唯一、8000メートル級の5つの高峰(マカルー峰、ローツェ峰、エベレスト、チョーオユー峰、シシャパンマ峰)を一望できる展望台として知られています。

    特に早朝の日の出時刻には、金色の太陽光が雪山を照らし、**「日照金山(にっしょうきんざん)」**と呼ばれる壮観な絶景が広がります。中国では「この景色を見ると幸運が訪れる」と信じられており、地元の人々は「雪山はあなたの願いを聞いてくれる」と語ります。

    ガウラ峠には2つの展望台があり、メイン展望台は山頂に設置されており、視界が非常に広く、ヒマラヤ山脈を一望できます。晴天の日には、連なる白い峰々と青空が織りなす大自然のパノラマに、心を奪われます。

    ある旅行者はこう記しています:
    「今日もまた自然に魂を震わせられた一日だった。ほんの一瞬、この雪山に自分の魂を捧げた気がする。日照金山の写真を皆さんにも共有します。あなたの願いが叶いますように。」

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  • Day 6

    カイラス山-マナサロワール湖

    移動+観光+食事:所要約10時間、距離約500km、標高4300〜4700m

    【カイラス山(岡仁波斉)】
    チベット・アリ地方に位置する標高6,638メートルの【カイラス山】は、ヒンドゥー教、チベット仏教、ボン教、ジャイナ教の4つの宗教で「世界の中心」と崇められる聖なる山です。カイラス山はカンディス山脈の主峰で、実際の標高は6,714メートル。新第三紀の礫岩で構成され、円錐形のピラミッドのようなシルエットを持ち、四方の壁が対称的にそびえ立っています。チベット人たちはその姿を「石臼の取っ手」に例えます。

    特に南側の岩壁は象徴的で、頂上から垂直に走る氷河の溝と横向きの地層が組み合わさり、仏教の卍(まんじ)紋を描き出しています。これは「仏法の永続性、吉祥、守護」を意味し、精神的なパワーの象徴とされています。

    【巡礼(コラ)の意義】
    巡礼には2つのルートがあります:

    外回り巡礼(約54km)

    内回り巡礼(より険しく、外回りを13回行ってから許可される)

    チベット仏教では、カイラス山への巡礼は人生最大の修行・願いとされています。
    信仰によると:

    1周で一生の罪が浄化され、

    10周で500回の転生における地獄からの解放、

    100周で天に昇り成仏できると信じられています。

    カイラス山は誰も登頂したことがない未踏峰であり、聖なる存在として登頂は冒涜とされ、誰も敢えて登らないのです。

     

    【マナサロワール湖(瑪旁雍措)】
    チベット語で「永遠に変わらない翡翠の湖」を意味する【マナサロワール湖】は、チベット自治区アリ地方プラン県に位置する神秘的かつ神聖な湖です。自然の宝でもあり、**魂の帰る場所、「天空の湖」**として知られています。

    【自然環境】
    周囲は雪山と草原に囲まれ、野生動物も豊富。湖畔にはヤクや羊の群れが草を食み、牧歌的で穏やかな風景が広がります。写真愛好家やアウトドア好きにはたまらないロケーションです。

    【宗教的意義】
    マナサロワール湖は、チベット仏教において極めて高い宗教的地位を持ちます。毎年数千人の巡礼者が訪れ、湖を時計回りに一周しながら、平安・健康・幸運を祈ります。巡礼によってカルマを清め、心の平穏を得る場所とされ、精神修行の聖地でもあります。

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  • Day 7

    ザンダ土林-トリン寺

    移動+観光+食事:所要約8時間、距離約260km、標高4700〜3700m

    【ザーダ土林(Zhada Earth Forest)】
    ザーダ土林(札达土林)は、中国チベット自治区アリ(阿里)地区に位置する、世界最大規模かつ最も典型的な第三紀地層が風化によって形成された土林地形です。自然が長い年月をかけて彫刻した、まさに「大地の芸術作品」と称されます。

    地質の奇跡
    この地域はかつて湖の底であり、数百万年にわたる造山運動によって隆起し、湖が消えた後に土の堆積層が露出。それが風雨や流水の侵食を受けて現在の土林が形成されました。

    土林はまるで木々の森のように連なり、**高さ数十メートルに及ぶ「土の柱」**が無数にそびえています。朝日や夕日に照らされると、黄土色、赤褐色、金色などのグラデーションが現れ、息をのむような絶景が広がります。

    歴史・文化の融合
    ザーダ土林は、地質学的価値だけでなく、古代チベット文化の痕跡が残る重要な史跡エリアでもあります。古代グゲ王国の遺跡や仏教壁画、石窟などが点在し、数千年の文明の記憶が息づいています。

     

    【トリン寺(托林寺 / Tholing Monastery)】
    トリン寺は、チベット自治区アリ地区のザーダ県にある、かつてのグゲ王国の宗教・文化の中心地であり、チベット仏教芸術の宝庫です。チベット語で「飛翔の寺」という意味を持ちます。

    芸術と精神の聖域
    境内には1000年以上前に描かれた壁画や仏像が数多く残り、仏陀の生涯や菩薩、古代神話などが美しく描かれています。チベット・インド・ネパールの美術様式が融合した貴重な文化財として、高く評価されています。

    トリン寺は、信仰の場であると同時に、内面と向き合う静寂な空間。巡礼者や旅行者は、ここで心を整え、真の平和と悟りの時間を体験できます。

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  • Day 8

    グゲ王国

    移動+観光+食事:所要約8時間、距離約210km、標高3700〜4300m

    古代チベットの神秘:一夜で消えたグゲ王国

    グゲ王国は、9世紀に吐蕃王朝の崩壊後、象雄文明の地に建国されました。​「一夜にして消えた神秘の古代王国」として知られ、チベット・アリ地方の必見スポットです。​遺跡の残骸はその存在を証明しており、強い日差し、乾燥した風、希薄な空気が、グゲ王国の姿を時の流れに刻み、同時にザダ土林という地質の奇観を育みました。​遺跡の前に立つと、当時の栄華が想像でき、今もなお、無限の想像と解き明かされない謎が残されています。​ある旅行者は、「アリのルートで雪山や湖を堪能した後、ここは自然の風景から荒涼とした神秘的な歴史遺跡への美的転換点です。私は特にグゲ王国があったザダ土林の異国情緒と古の趣を好みます」と語っています。

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  • Day 9

    シチェンホー(獅泉河)-ベイルツォ湖-ガイツェ

    移動+観光+食事:所要約10時間、距離約450km、標高4300〜4800m

    ビエルツェツォ湖(別惹則措)は、美しく澄んだ青い湖水と、広大な草原や連なる山々に囲まれた高原の湖です。改則へ向かう国道317号線沿いにあり、途中の休憩や絶景を楽しむのに最適なスポットです。

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  • Day 10

    タンラユムツォ湖(Tangra Yumco)

    移動+観光+食事:所要約10時間、距離約250km、標高4600m

    **タンラ・ユムツォ湖(当惹雍錯)**は、最古のボン教信者が崇拝した最大の聖なる湖であり、チベットで4番目に大きな湖です。深さは210メートルを超え、チベットで最も深い湖として知られています。
    晴れた日の光が雲を通して湖面を照らすと、角度によってさまざまな幻想的な色彩が現れます。
    標高が高く光害がほとんどないこの場所は、「星空に最も近い場所」として知られ、地球の“第三極”における最高の星空観賞地の一つです。観測のベストシーズンは9月から10月。
    高地のため、高山病対策の薬、酸素ボンベ、日焼け止めなどの準備が必要です。星空観賞は、晴天かつ月明かりのない夜を選びましょう。

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  • Day 11

    ザリナムツォ湖 – セリンツォ湖

    移動+観光+食事:所要約10時間、距離約450km、標高4700m

    【ザリナムツォ(Zhari Namco)】
    ザリナムツォは国家級湿地保護区で、周辺は広大な草原が広がり、チベットカモシカやチベットノロバなどの野生動物が生息・繁殖する重要な自然エリアです。自然環境保護のため、以前あった観光施設や住居はほとんど撤去され、一部の遊牧民だけが放牧を行っています。塩湖であるザリナムツォは、太陽光の角度によってコバルトブルーからアイスブルーへと色が変化し、まるで海辺にいるかのような感覚を味わえます。湖畔では風が非常に強いため、防寒具や防風キャップの準備が必須です。帽子がないと頭痛や高山病のリスクがあります。

    【セーリンツォ(Siling Co)】
    別名チリン湖、セーリン・ドゥンツォとも呼ばれるセーリンツォは、チベットで最大、中国で2番目に大きい塩湖です。青蔵高原の地殻変動によって形成された大規模な構造湖で、深さもあります。旅行者の中には「チベットの湖の中で、一番海に似ている」と語る人もいます。展望台を下ると、8月中旬には緑あふれる草原が湖と接し、その光景はまさに絶景です。

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  • Day 12

    バンゴ – ナムツォ湖 – ラサ

    移動+観光+食事:所要約10時間、距離約380km、標高4700〜5190〜3650m

    納木措(ナムツォ湖)
    納木措(ナムツォ)は、チベット語で「天の湖」を意味し、中国で3番目に大きな塩湖であり、世界でもっとも標高の高い塩湖として知られています。チベットの三大聖湖のひとつであり、神聖な山であるニェンチェンタンラ山と寄り添うように佇んでいます。

    チベットの古代神話では、ニェンチェンタンラ山と納木措は、生死を共にする恋人同士として語り継がれています。このロマンティックな物語は今も人々の心に残り、湖に神秘的な魅力を添えています。

    納木措はその移り変わる湖面の色でも有名です。時には澄んだ青、また時にはエメラルドグリーンに輝き、まるで大自然が描いたキャンバスのようです。夜になると、湖畔に広がる星空が湖面に映り、幻想的な風景が目の前に広がります。その美しさは、見る者の心を静かに揺さぶります。

    さらに、納木措は多様な生態系を持つ貴重な自然環境でもあります。ここは多くの希少動植物の生息地であり、世界最大規模のクロヅルの群れをはじめ、チベットカモシカ、ユキヒョウなどの絶滅危惧種もこの地でその姿を見ることができます。

    中でも有名な見どころの一つが**「聖象天門(せいぞうてんもん)」です。これは天然に形成された巨大な石の門で、雪山に囲まれてそびえ立ち、その威容は圧巻です。太陽の光が差し込むと、その姿はまるで神の象がこの地を守っているかのよう**に見えるため、こう呼ばれています。

    この旅では、自然と動物に近づける特別な体験ができます。チベットの遊牧民と一緒に放牧や水くみなどの伝統的な暮らしを体験したり、湖畔でキャンプをして満天の星空の下で一夜を過ごすこともできます。

    ここにはただの絶景だけでなく、人々の文化と心の温もりがあり、旅のすべての願いを叶えてくれる場所です。

    晴れた日の納木措は、息をのむほどの美しさで、スマートフォンやカメラではその魅力を完全に写し取ることができません。気温は比較的快適で、軽めの上着があれば十分ですが、紫外線は非常に強いため、しっかりとした日焼け対策が必要です。

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  • Day 13

    ラサ – 中国本土

    ガイドが空港までお見送り。あっという間に帰路へと向かいます。自然と一体となって旅を満喫し、心には思い出がたくさん残ります。旅は終わっても、人生の美しさとエネルギーは心の中に生き続けます。またラサでお会いしましょう。タシデレ!

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